ロサンゼルスでの進学を目指すお客様からよくお問い合わせを頂戴するサンタモニカカレッジ、グレンデールコミュニティカレッジ、エルカミノカレッジについての比較記事です。
もくじ
コミュニティカレッジ比較表
まず、各学校の特徴を表にまとめてみました。
エリア | 年間授業料 ※ | 学生数 | 入学時期 | 英語力証明スコア | UCLA編入率(2019年) | |
サンタモニカカレッジ(SMC) | サンタモニカ | $9,048 | 29,760人 | 春・夏・秋・冬 | TOEFL: 45(iBT) IELTS: 5 |
29% |
グレンデールコミュニティカレッジ(GCC) | グレンデール | $7,585 | 14,598人 | 春・秋 | TOEFL: 45(iBT) IELTS: 4.5 |
29% |
エルカミノカレッジ(ECC) | トーランス | $8,280 | 24,349人 | 春・(夏)・秋 | TOEFL: 45(iBT) IELTS: 4.5 |
31% |
※別途、学校により費用は異なりますが、施設利用料や加入必須の保険、教科書代などがかかります。
※2021年12月30日調べ
エリアについて
立地によって、雰囲気は結構異なります。
街中で活気ある雰囲気、近くに遊び場もたくさんある都会好みであれば、サンタモニカカレッジ。
少しゆったりとした雰囲気で、にぎやかすぎない所がよければグレンデールコミュニティカレッジ。
おいしい日本食を食べる場所もたくさんある所がよければエルカミノカレッジ。
車を持ってしまえば遊び場に関しては大差ないですが、特に1年生の間は多くの時間をキャンパスで過ごすことも多くなると思うので、立地はカレッジ選びの大きなポイントです。
交通の便という面でいうと、サンタモニカカレッジがバス、自転車通いには優しいです。
どのコミュニティカレッジも、近くにスーパーや薬局、ちょっとしたレストランなど集まってはいますが、グレンデールコミュニティカレッジやエルカミノカレッジのエリアは、お店などが点々とした立地になっている場合が多いので、車がないと少し大変かもしれません。
立地やエリアの雰囲気は、下見に行ってみるのもイメージしやすいです!
授業料・生活費
授業料に関していうと、他のコミュニティカレッジに比べるとサンタモニカカレッジは立地や、施設の充実感、綺麗さだけあってカリフォルニアの中でもトップクラスで高いです。
家賃も、サンタモニカエリアは他より値段が上がります。そのため、全体的な生活費は少し高くなります。
学生数
すべてデータが揃っているのが2016~2017年度なので、少し前の情報で比較します。
学生ビザで来ている留学生だと、フルタイムでの出席が必要となりますが、アメリカの学生であれば、仕事をしながらパートタイムで授業を受けている人もいます。
サンタモニカカレッジのフルタイムの学生は29,760人中11,095人
グレンデールコミュニティカレッジのフルタイムの学生は14,598人中6,634人
エルカミノカレッジのフルタイムの学生は24,349人中7,834人
※https://www.usnews.com/より引用
サンタモニカカレッジはフルタイムの学生が多いため、人気の学部や先生のクラスは履修が取りにくいことがあります。
ビジネスなどの人気の学部は、早いうちから先輩仲間を見つけ、うまい履修の組み方を教えてもらうのが卒業への近道です。
コミュニティカレッジの多くは、卒業に近い学生(すでに取得している単位数が多い学生)優先で履修登録ができるようになっています。そのため、1年目、且つ留学生だと、クラス履修が解放されてすぐに行動を起こしたとしても、すでに枠がいっぱいで次の学期へ持ち越し、ということもあります。
ただ、カレッジ側も改善に取り組んでおり、学校によってはそのような場合もキャンセル待ちのリストに登録ができたり、「クラッシュ」といって、授業初日に先生へ直談判しに行くシステムもあるので、試してみる価値ありです!
入学時期
コミュニティカレッジの多くが、春と秋に4か月ほどの長いセメスターという学期があり、夏と冬には1~2か月ほどの短いセッションという学期があります。
留学生として入学できるタイミングは学校によって異なり、3つの中でいうと、サンタモニカカレッジが年に4回入学の機会があり、セッションでの入学も可能です。
グレンデールコミュニティカレッジとエルカミノカレッジは、春と秋の年に2回のみとなります。
エルカミノカレッジに関していうと、例えば語学学校に在籍中などで、すでにアメリカにいる留学生であれば、夏セッションからの入学も可能です。
セメスター入学とセッション入学、どっちがいいの?!
卒業後のプランやゴールによっても変わってきますが、それぞれ下記のようなメリット、デメリットがあります。
春・秋セメスター入学
◆メリット
・大多数の学生と一緒に大学生活をスタートすることができる。
・特に秋学期から入ると、4年制大学に編入を目指す仲間と同じリズムで進学までのスケジュールを組むことができる。
◆デメリット
・多くの新入生が一気に入ってくるので、カレッジの履修相談に載ってくれるアドバイザー、カウンセラーの予約がなかなか取れない。
・いきなり12単位以上履修しなければいけない学期からのスタートなので、アメリカでのカレッジ生活に慣れるのが大変。
夏・冬セッション入学
◆メリット
・短い学期なので履修単位数も4~8単位と少なくても大丈夫。少しずつ、カレッジ生活に慣れていくことができます。
・アドバイザーとのカウンセリング予約が比較的取りやすい。
◆デメリット
・春・秋セメスター入学に比べると、同じタイミングでスタートする仲間が少ない。
・履修の組み方にもよりますが、卒業する時期がずれ、卒業式までの間があく。
英語力証明
TOEFL、iELTSでなかなかスコアが上がらない?!
あきらめないでください。テストで点が取れなくても、入学する方法はあります。
ここで紹介している3つのコミュニティカレッジはどこも付属の語学コースがあり、まずはそこに入学し、規定のレベルやスコアをクリアすれば本科へ編入できる仕組みを取り入れています。
もっとじっくり時間をかけたい!ということであれば、カレッジの外の、提携先の語学学校での特訓も可能です。そこで既定のクラスまで着実にレベルアップすれば、自信を持ってカレッジに編入することもできます。
時間とお金を節約するとなると、TOEFLやiELTS、英検などの英語検定テストでスコアを取って本科に直接入学するのが良いですが、スコアをすでに持っている学生でも、環境と耳を鳴らすために、あえて語学コースからスタートする方もいます。
4年制大学編入
高校卒業後の選択肢として、アメリカで2年、コミュニティカレッジに通って、3年次から4年制大学に入るルートも、最近は目指される方も多くなってきました。
例として、進学先として2019年度のコミュニティカレッジからのUCLA合格率が下記です。
サンタモニカカレッジ:2,012人が出願し、29%(約583人が合格)
グレンデールコミュニティカレッジ:520人が出願し、29%(約150人が合格)
エルカミノカレッジ:540人が出願し、31%(約167人が合格)
※併願で4年制大学に出願する人が多いので、上記合格者のうち、最終的に別の進路を選ぶ人もいます。
※https://www.admission.ucla.edu/prospect/Adm_tr/Tr_Prof19_CAcc.htmより抜粋
地域的に近いので、サンタモニカカレッジからのUCLA合格者が多いですが、合格率に関しては、他のカレッジと大差ないことがわかります。
4年制大学への編入を考えた時、サンタモニカカレッジのように、実績が多い学校の方が、アドバイスを仰いだ時にカウンセラーも手馴れている、という部分はありますが、どこのコミュニティカレッジに入るか、より、どのようにカレッジ生活を過ごすか、が大切になってきます。
GPA(成績)ももちろん大事な判断基準にはなりますが、カレッジ在学中、その前の期間にどういった課外活動に取り組んできたのか、どのような目標をもってその4年制大学に入りたいのかなども大きなポイントとなります。
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【2021年12月30日更新】