今年もサマーキャンプの時期があっという間に過ぎ去ってしまいました。今年は10組のご家族がロサンゼルスでのサマーキャンプに参加されましたが、体験談の一つ目としてパロスバーデスPalos Verdes地区にあるキッズゾーンをご紹介します。
実際に参加をしたのはHisa君とMaoちゃんです。昨年もキッズゾーンに参加したお二人。実際にどんなことをしてきたのか見てみます。
もくじ
キッズゾーン3つの特徴
キッズゾーンは毎年合計で500人以上の生徒を受け入れています。その週によって人数は大きく変わりますが、少ない週で80人程度、多いと200人近くになります。
パロスバーデスという、高級地に位置するのでとても治安もよく、育ちのいい子どもたちが集まる傾向にあります。とは言えキッズゾーンのサマーキャンプは費用は高くないので、育ちがいい中流家庭の子どもたちが多いです。
1. 料理、サイエンス、アート、スポーツ、演劇の中から好きなものを選べる
キッズゾーンの特徴の一つは、料理、サイエンス、アート、スポーツ、演劇の中から好きなものを選べるということです。1日を4分割し、先の5つの中から好きなものをそれぞれ選びます。以下、それぞれのアクティビティーのサンプルです。
●サイエンス:エジソンらの偉人の学び、ペットボトルでロケットづくり、海の生物の生態系の調査、アフリカの気候の変化など
●アート:ヨーロッパ、アジア、アメリカ、アフリカなどの地域の特徴のある絵を学ぶ
●スポーツ:バスケ、フラフープ、サッカー、野球、バレー、ラグビーなど
●演劇:カーニバル、ダンス、ファインディング・ニモなどをキッズゾーン風にアレンジして発表する
2. 毎年テーマがあり、テーマに沿ったアクティビティをする
今年のキッズゾーンのテーマは「世界中からこんにちは Greetings from around the world」と言うものでした。週ごとに少しずつ地域が変わっていき、それに合わせてアクティビティーも変わっていきます。
料理のアクティビティーを例に取って週でどのように違うか見てみます。
一週目:北米:
ハンバーガー(アメリカ)、タコス(メキシコ)、プーティン(カナダ)など
二週目:南米:
エンパナーダ(アルゼンチン)、フェイジョアーダ(ブラジル)、ドゥルセ・デ・レチェ(ウルグアイ)
三週目:アフリカ:
ジョロフライス(西アフリカ)、マンダジ(東アフリカ)、クスクス(アフリカ)
四週目:南極:
アイスクリーム、ペンギン型のバナナ
五週目:オーストラリア大陸:
アンザックビスケット、ソーセージロール、フィッシュ・アンド・チップス
六週目:アジア:
カレー、チャーハン、寿司
キッズゾーンのサマーキャンプに参加しただけで、世界中に旅した気分が味わえますね:)
3. 半日、3/4日、1日、延長とお子さんを預かってくれる時間に融通がきく
メインのアクティビティーは午前9時30分から午後4時までの間ですが、午前7時30分から9時30分までと午後4時から午後6時までの間、追加費用を払えば延長保育でお子さんを預かってくれます。
最短で半日の2時間半(午前9時30分から午後12時まで、もしくは午後1時30分から午後4時まで)、最長で10時間30分(午前7時30分から午後6時まで)預かってくれます。
3/4日は午前9時30分から午後2時30分までか、午前11時から午後4時までのどちらかを選べます。
キッズゾーンの1日のスケジュール例
午前7時30分~午前9時30分
延長保育:室内でバスケなどのスポーツ、お絵かき、本読みなど
午前9時30分~午前10時30分
サイエンス
午前10時30分~午前11時
スナックタイム
午前11時~午後12時
アート
午後12時~午後1時30分
ランチ、休憩
午後1時30分~午後2時30分
演劇
午後2時30分~午後3時
スナックタイム
午後3時~午後4時
スポーツ
午後4時~午後6時
延長保育:お絵かき、本読み、ビデオ鑑賞など
キッズゾーンの一週間の費用
午前の延長保育 $30
午後の延長保育 $40
1日 $270
3/4日 $230
半日 $160
登録費 $25(一回のみ)
キッズゾーン体験の様子
それでは、実際にどのようなアクティビティーをするのかHisa君とMaoちゃんの様子を見てみようと思います。この週はアジアがテーマでした。どのようなアクティビティーでしょうか?
フラフープでフラフラに!
この日は1時間目を休んで、2時間目のスポーツからの参加をしました。遅刻をしても特に学校に連絡をしなくても大丈夫です。これは日本人の方が驚かれることです。
先生がフラフープ回転させて床の上を転がし、その転がっているフラフープの中をくぐるという遊びでした。これが結構いい運動になり、子どもたちはゼーゼー言いながら走り回っていました。
フラフープはハワイ発祥ですが、ハワイはアジアの影響を色濃く受けているということで、フラフープもアジアに入れられました(笑)
ランチはおにぎり!
2時間目のスポーツのあとはランチです。この日はおにぎりを持ってきました。おにぎりを持っていっていじめられないだろうか?と心配をするお母さんもいますが、ロサンゼルスでは全くそんなことはありません。
いろいろな背景を持った人々が世界各国から集まって暮らしているのがロサンゼルス。むしろおにぎりは羨ましがられるくらいです。
スポーツで疲れたのか、ランチのあとは床の上で寝っ転がっていました~。
アニメの原型を学ぶサイエンス!
3時間目はサイエンスです。この日はアニメでは書いた絵がどのように動くようになっていくのかということを、実際に実験しながら学ぶというものでした。アニメは日本を代表する素晴らしい文化ですね!
紙皿に切込みを入れ、馬が走って見えるように、足を交互にした絵を一つずつ貼っていきます。これを鉛筆につければできあがり。上記の写真のようになりました。
これをくるくる回せば実際に馬が走っているように見えるというわけです。
早く出来上がったので、残りの時間はお絵かきを楽しみました。何やらお母さんに手紙を書いているようです?
葛飾北斎はロサンゼルスでも有名???アートの時間
4時間目はアートの時間で、なんと葛飾北斎の富獄36景の神奈川沖浪裏でした!この日はアジアでも特に日本に焦点が当てられていたようです!
上記の絵を皆で見て、先生が日本のことを紹介します。その後、その絵と同じように絵を書いて色を塗るということをやります。
子どもたちはいっぱい先生に質問をしていました。
一クラスだいたい10人前後です。アートで書いたものは家に持って帰ってきてくれるので、親としてはお土産になって嬉しいですね。
キッズゾーンの外観はこんな感じ
ホワイトボードに、お知らせが書かれます。金曜日は水着を忘れずに!と書かれてあります。
サイエンスはこの建物でおこないます。すべての建物が数十秒で歩ける範囲内にあるので、先生たちもお子さんに目が行き届きます。
まとめ
毎年テーマに沿って5つのアクティビティーから好きなものを選べるのが特徴のキッズゾーン。治安のいい場所にあるのに、そこまで費用の高くないのもいいところです。
料理、サイエンス、アート、スポーツ、演劇のどれかに興味があり、かつ費用も抑えたいのであればピッタリのサマーキャンプになるでしょう。
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RHUMC Kid Zone
所在地: 26438 Crenshaw Blvd, Rolling Hills Estates, CA 90274
電話: (310) 377-7302
【2018年8月21日更新】